過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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72: ◆WHzNz9zb1A[sage saga]
2014/10/30(木) 01:48:26.83 ID:D7epLHdAO
 踵を返し、一目散に呉基地へ引き返していく艦隊。
 それを見て、気付かれたと理解したのだろう。
 彼女らが後ろ目に追う前で、輸送船の形は見る見るうちに融けて崩れ落ち、黒ずんだ汚泥のような怨念へと姿を変えていく。
 その中から生まれ落ちるかのように飛び出してくる、影、影、影……
 海軍が【駆逐艦級】と定める、下級の深海棲艦。それが何十という数飛び出し、逃げる一行を追撃し始めたのだ。

長波「来やがったぁ!!」

秋雲「うひ〜!」

『全員一斉に魚雷を放て! 倒そうとは思うな、怯ませればそれでいい!』

由良「了解、全艦雷撃準備! 足止めをしてから再度転進!」

響「Урааа!!」

 統率された動きで全艦同時に反転、魚雷を発射。そして、それが命中するかも確認せず再び基地へとひた走る。
 彼女らのはるか後方で、数多の水柱が立ち上り、敵駆逐艦が勢いそのままに吹き飛ばされていく。
 その影は着水と同時にもがき苦しむように跳ね回ると、白く石化して崩れ去る。
 当然ながら、それを確認している間など無い。
 倒した数の優に数倍、まさしく黒い津波となって、それらは呉基地に押し寄せていたからだ。

秋雲「だぁから嫌な予感するっつったのにぃ!」

長波「つべこべ言わずに走れ走れぇ! 追いつかれたら一発で沈んじまうぞぉ!」

千歳「艦載機は……駄目か、戻れない……!」

吹雪「急いで千歳さんっ!!」


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