過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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◆WHzNz9zb1A
[saga sage]
2014/10/30(木) 02:41:30.57 ID:D7epLHdAO
基地は既に非常事態警報を発令、けたたましいサイレンと共に防衛ラインを敷きつつある。
だが、先遣の六名はまだ着かない。
そのすぐ後方、もう目と鼻の先には、彼女らを捉える深海棲艦の波浪が迫りつつある。
呑み込まれたが最後、塵芥となって消滅する末路が待っている。
万事休す、か。
六名は覚悟した。
が。
『第一次攻撃隊、攻撃開始っ!!』
彼女達と深海棲艦の境界を分かつように、深海棲艦側が突如として爆発。
次々に空を切る音と共に小さな何かが水面に吸い込まれ、そして爆ぜていく。
精緻かつ執拗な、航空機による爆撃に、たまらず深海棲艦は左右へと広がり逃れていった。
恐怖や本能ではなく、機械的な意思を思わせる回避。
どうあれ彼女達は危機を脱し、それを労うかのように爆撃機・彗星が彼女達の頭上を旋回した。
瑞鶴『やりぃ! どうよ提督、一丁上がり!』
『油断するな馬鹿者ッ! だがよくやった!』
翔鶴『第六水雷戦隊の皆さん、今です! 急いで此方へ!』
由良「他の艦隊……? た、助かった……!」
秋雲「ひゃ〜、神様仏様瑞鶴様ぁ!」
響「安心するのはまだ早い……来るよ」
六名を避けたとはいえ、後続と合流した深海棲艦はその物量を以て呉基地に押し寄せている。
それを迎え撃つは数多の提督に指揮された幾多もの艦娘達。
伊勢、日向、陸奥、山城……戦艦達が先頭に陣取り、背部の巨砲を構え待ち受け、空母達が次々に艦載機を繰り出し空を覆い尽くす。
それを見ても相手は怯みもせずに突っ込んでくる。まるで恐怖などもとより持ち合わせていないとでも言うように。
穏やかだった海は怒涛の戦場へと瞬く間に姿を変える。
その荒波に、六人は顔を見合わせてから、我先にと飛び込んでいった。
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