過去ログ - お嬢様「安価とコンマで逃亡生活」
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993:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/27(水) 00:20:56.98 ID:yneMa0GK0
【キュベレの家庭】
キュベレ「ただいま〜」
キュベレ「お母さん、夕食できてるかしら?」
キュベレ母「まだですよ、キュベレさん……」
キュベレ「はーい。アタシそこまでお腹空いてないから急がなくてもいいわよ」
キュベレがリビングのイスに座ると父親が難しい顔で書類とにらめっこしていた。
キュベレ父「ううむ……逃亡貴族はあと○○人、どうして捕まらないのか。クソ腹立たしい」
父「おい! メシはまだか!」
母「はい、今作っております……!」
父「遅い! 俺は忙しいんだ! 早くしろ!」
ダン!と父がテーブルを強く平手打ちすると立ち上がり、険しい顔でキッチンへと向かう。
母「すいません……叩かないでください……!」
父「うるさい! 使えない女め!」
キュベレ「……」
キュベレ(これだからお父さんはキライ)
キュベレ(……このお母さんは3人目。気に食わないって言ってどんどん捨てたのよ)
キュベレ(アタシはこんな男には絶対にならない。そう思っているうちいつしかオネエになっていた)
キュベレは父に気付かれないように後ろから日魔術を使う。
怒りの気持ちを抑える沈静魔法だ。
父「……キュベレ、貴様余計な真似を」
キュベレ(ああ、やっぱり気づかれるのね)
父「お前もいい加減にその気持ち悪い格好と口調をやめろ!」
父「お前にもいずれ軍務に就いてもらわねばならないんだ、俺の沽券にも関わる、男なら男らしくしろ!」
キュベレ「…………ならアンタも父親らしい父性を見せてよ」
父「貴様……ッ!」
キュベレはそそくさと逃げ出して、父の怒りが収まるのを待つことにした。
キュベレ(ああ、アタシもまだまだね)
自分自身に魔法を使い、気持ちを静める。
彼が父の反対を押し切り日魔術師を志した理由は、自分も、父も、母も、みんなを笑顔にしたかったからであった。
キュベレ(魔法に頼らないとすぐ怒っちゃうのは遺伝かしら)
キュベレ(こんなことじゃアタシの『お母さん』を迎えに行くのはずっと先になりそうね……)
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