過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】
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796: ◆G4SP/HSOik[saga sage]
2015/02/17(火) 10:09:33.93 ID:vjaZff0t0



石田”「それから、俺は金木青年を通じて【城娘】と【兜型生命体】との戦いの日々というものを学んでいくことになった」

石田”「生活自体は確かに生命活動を維持するための衣食住は足りていたが、【現代】の便利な生活に慣れていると物足りなく感じるところが多く、」

石田”「金木青年が俺という同じ時代の二十代の男性との同居を大いに喜んだ情緒が今ならよくわかる」

石田”「確かに【城娘】や【神娘】、【その時代を生きる人たち】との交流は盛んだったが、」

石田”「望郷の念をわかちあえる相手が誰もいない――――――本当の意味での話し相手がおらず、真に孤独であったということがうかがえる」

石田”「俺としてもそれは同じであり、金木青年が俺の顔見知りによく似ていることもあって自然と優しく接することが多かった」

石田”「しかしながら、俺は今まで【城娘】と【兜】の戦いというのは【艦娘】と【深海棲艦】の戦いの構図に当てはめて考えていたのだが、」

石田”「実はこの両者の戦いは本質的にまったく異なるものだということに気づく」


石田”「まず、【艦娘】と【深海棲艦】の戦いには交渉の余地が無い完全なる全面戦争ということだ」


石田”「【深海棲艦】が旧大戦を主とする海に沈んでいった船員たち、あるいは艦艇自体に宿った恨み辛みが実体化したという説をとるならば、」

石田”「相手はすでに失うものなどなく、『ただ恨みを晴らす』その一念だけで襲いかかってくるので和平など結びようがない」

石田”「しかし一方で、この【兜型生命体】という謎の存在について言うのならば、」


石田”「――――――【捕虜の返還】などを持ちかけてくる辺り、【深海棲艦】とはまるで違う存在である」


石田”「ただ わからないのは、なぜ怨敵あるいは天敵であるはずの【城娘】を捕虜にしておきながら【捕虜の返還】に応じるのか――――――」

石田”「普通に考えれば、兵力も完全に【兜】が上回っているのだから【城娘】という天敵はすぐに始末するべきであろう」

石田”「しかしながら、敵はそれをしない――――――それどころか、拍子抜けするぐらい安い身代金で解放することもあるという」

石田”「となれば、考えられることは2つある」


1つは【城娘】の中でも優先順位というものがあり、それが低い【城娘】に関しては取るに足りない存在として放逐するのか――――――。

もう1つは【兜】の主な活動が宝蔵品の略奪であることから、少しでも金品を巻き上げようとして【捕虜の返還】を持ち掛けてくるのか――――――。


石田”「これが【深海棲艦】とはまるで違う点であり――――――、」

石田”「【深海棲艦】との戦いにおいては“生還”か“名誉の戦死”かの実にシンプルな両極端な結果しか残らないのに対し、」

石田”「こと【兜】たちとの戦いにおいては“生還”か“捕虜となって敵にその身を委ねてしまう”という非常に高度な判断が必要な場面が入ってくる」

石田”「【捕虜の返還】に関しては完全に【兜】の側が主導権を握っているようでもあり、」

石田”「この点から見ても、【兜】がただの怨霊や遠方から現れる巨大な害獣ではないことは明白である」

石田”「俺の見立てでは、これだけの戦略を徹底させることができる そこそこの力量と知性を併せ持った親玉が指揮を執っているに違いなかった」

石田”「一方で、【兜】の唐津襲撃も、名護屋城がこちらに移ってきてから激化してきたようだが、」

石田”「戦略はできても学ばない馬鹿のようなので、着実に戦力の増強と練成を積んだ【城娘】軍団の敵ではなかった」

石田”「しかし、状況はその【捕虜の返還】が求められるようになって初めて動き出すのであった」






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