19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/25(月) 20:35:52.45 ID:NU4W5xRz0
結局、今日も保留にされてしまった。
男「まぁ、いいか。新たな一面を見ることができたし」
それにしても、関東ではもう芋を食うことしかできないのか。
こっちの一般人は俺たちが勝ちえた島で育てた作物と肉を食べている。
三か月前はおかずと米を毎日食べていた状況から見ても、関東プラントはかなり情勢が悪いようだ。
男「………」
かといって、救助に向かうことはできないだろう。
関西プラントと関東プラントは距離こそさほど離れていないにせよ、異世界人の集落がある。
最後に偵察した時は、巨大な城――中世ヨーロッパに建てられるようなファンタジー世界のそれが半分以上出来上がっていた。
地下の開拓が地盤の関係上これ以上進めないので、地上を通るしかない。
どうあがいても、守ることで必死の関西プラントがランキング2位の俺をそんな無謀なことに使用してくれるはずがなかった。
男「……くそ」
無力さに打ちひしがれていると、部屋にチャイムが鳴った。
男「こんな時間に誰だ?」
友は能力の消費量から考えて遠征した日は朝まで起きない。
とすると、女科学者か。出たくないな。
しかし、何度も何度もチャイムは鳴らされる。
男「あーもう! なんでしょうか!」
扉をあけるとそこには――、
姫「………」
男「……ひ、め?」
ランキング一位エルフ討伐数1万以上、美しさと強さを兼ね備えた姫がそこにいた。
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