21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/25(月) 20:48:41.68 ID:NU4W5xRz0
姫「ランク2位、いや元ランク2位雷雲については覚えておるか?」
男「……それは嫌みかよ」
雷雲。
元ランク2位にして姫に次ぐエルフ討伐記録を持つ男。
見た目は屈強で岩石のような男。
だが、その性格は柔和で気遣いの激しい苦労症だった。
姫「はて、どこに嫌みがあるのか」
本当に分かってないようで俺はさらにいらついた。
だから、怒鳴ってしまった。
男「俺があいつの代わりに討伐に出ていればあいつは死ななかったんだ!!」
あの日、雷雲は体調不良を訴えていた。
だが、雷雲の代わりなど誰も務まるはずがなく、科学者たちは迷った結果俺に打診した。
その時、俺は5日連続で疲労困憊だった。
それでも出れない訳じゃないので、あの雷雲が言うのだからと変わろうとはした。
姫「じゃが、変わらなかったのか?」
男「違う、変われなかったんだ」
言葉のニュアンスは違っても結果は同じ。
そんなことは分かってる。
だが、俺にだって弁解の余地は欲しい。
男「あの時、俺が電話に出ていれば変わっていた。……変わっていたんだ」
姫「………」
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