53:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:23:03.65 ID:57lCD6A/O
数時間後、目を覚ました俺は少しだけマスクをとった。
深呼吸をして新しいマスクをつける。
コンビニで買った使い捨てのマスクは、あと三枚に減っていた。
少し面倒だが、また買いにいくしかない。
そうしなければいけない理由が、俺にはあった。
あれは俺が人さらいにあった時だ。
だが、それを人に話したことはなく、これからも話はしないだろう。
息苦しいマスクをつけたまま、逢魔ヶ隠れに走った。
そして、さらに数時間がたち、俺は逢魔ヶ隠れの門の前にいた。
入るには当然、手形が必要だ。
しかし、そんなものを持っているはずもなく、忍び込むしか方法は無かった。
木の葉と同じように、高い塀でぐるりと囲まれており、なかなか隙が見つからない。
それでも写輪眼で里の結界を確認すると、チャクラの薄いところが見つかった。
そこらへんの石に人口寄せの術式を書き、薄いところから里の中へ放り込んだ。
「口寄せの術」
チャクラを練ると石の術式が反応し、俺は俺自身を里の中へ口寄せするという仕組みだ。
結界を通ったのは石ころだけなので、もしかしたらバレないかもしれない。
古典的なやり方ではあったが、とりあえず里の中へと入り込んだ。
誰に変化するか迷って、俺はキョガクに変化した。
いくらチャクラの薄いところを狙ったとはいえ、すぐに気がつかれる可能性も高い。
慎重に素早く、情報収集をすることにした。
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