54:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:25:54.41 ID:57lCD6A/O
手っ取り早く調べるには、里の中枢に入り込むのが一番だろう。
しかし、そこまでのリスクを犯す必要はない。
俺は、ちょうど道を歩いていた男に声をかけた。
「なんだ?」
「ちょっとお聞きしたいことがあるんですが、ね」
俺が写輪眼を見せるのと同時に、男はふらふらと歩き出した。
俺は横を歩き、急いで質問をした。
「ネイチという名を知ってるか?」
「知ってる……裏切り者だ……」
「裏切り者?どういう事だ」
「アイツは丑三つの出身なのに……丑三つにとって不利な本を書いた……」
「それ以外に知ってることは」
「サイウという婚約者がいる……」
「サイウ、か」
俺は幻術を解いた。
「んー……」
「大丈夫ですか?」
「あれ、俺は……」
「急にぼんやりされるので驚きましたよ」
「あ、ああ。すまねぇ」
「それで、先ほどからお尋ねしているのですが、サイウさんのお宅はご存知ないですか?」
「ああ、あそこの角曲がってすぐだよ。
葵荘の五号室だ」
「ありがとうございます」
男は首をかしげながらどこかへ歩いていった。
この分なら幻術をかけたことが、すぐにバレる事はないだろう。
俺は五号室へと向かった。
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