68:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:49:39.53 ID:57lCD6A/O
「はやがね一族はな、尾獣を封印するのに適した体を持った一族だったんだ。
うずまき一族ほどじゃないけどな。
俺も霧で初めて聞かされて驚いたよ。
それと同時に不運を呪った。
いつまで俺は他人の思惑に振り回され続けるのだろうと、さすがに頭にきたよ」
ネイチはまた腕を組み、俺とは目線を会わせず下の方を見た。
「けどな、そんな俺の人生はもう終わりかけていたんだ。
霧に捕まって何かの検査機にかけられた結果、人柱力向きではないと判断されたようだった。
用済みになり、切り捨てられそうになった。
そんなとき、俺は急に妹のことを思い出したんだよ」
まさか、と思わず声を出した。
「そう、俺はとっさに妹の名を出した。
木の葉でのほほんと暮らしているであろうリンの名前を、俺は口にした。
アイツなら三尾の器になれるかもしれない。
俺なら連れ出せると言った。
俺は殺される代わりに、妹を連れ出すよう命令された」
俺は言葉を失った。
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