72:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:56:38.73 ID:57lCD6A/O
「そして、リンは霧に利用されることになった。
俺はなんとか助け出そうとしていたんだ。
なのにお前が現れた。
お前はあっさり……本当にあっさりリンを殺した」
リンを殺した。
そう、確かに殺したのは俺だ。
だが、それをお前が言うのか。
「リンはアンタのことが好きだったんだ。
なのに、アンタは里のためにリンを殺した。
しかも、それじゃ飽きたらず、三ヶ月前、アンタはリンの遺体まで霧に渡した。
アンタの尻拭いにリンは利用された!」
ネイチの視線が俺をしっかり捉えたのを感じた。
霧にリンの遺体を渡したのも、俺の責任だ。
しかし、そもそもリンは誰のせいで死に追いやられた?
「だから、俺はあのクソ親父なんかと組むふりをして、アンタに復讐することにしたんだ!
木の葉の里にも俺と同じようなやつがいた!
白い牙の一件で巻き添え食らった奴の娘だ!」
巻き添えだと?白い牙が、親父が死んだのも、誰が原因か分からないのか。
ネイチは興奮しながら言い捨てた。
「アンタら親子は何人もの人生を巻き込んでんだよ!
俺を破滅に追い込んだのはアンタらだ!
疫病神が!」
俺は目を開けた。
「ふざけるなよ。勝手なことばかり言いやがって」
自分でも驚くほど、低い声だった。
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