過去ログ - 玄「お母さんの」宥「リドルストーリー」
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15: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:47:08.67 ID:aH7Hxcpfo

宥「タイトルの岐路は、ミチコさんと『私』の岐路って意味なのかな。卒業が近づいて、ミチコさんとのお別れが迫った心情を表しているのかも」

玄「なんだか国語の授業みたいになってきたね……」

以下略



16: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:47:52.95 ID:aH7Hxcpfo

宥「はわわ……! なんだか見ちゃいけないものを見てる気がする〜」

玄「お姉ちゃん、そんなにマフラー巻いたら窒息しちゃうよ」

以下略



17: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:48:45.31 ID:aH7Hxcpfo

 表紙を見る限り、残っているのはお母さんが高三のときに使っていたものだけらしい。

 一、二年生の頃のノートや、中学生の頃に使っていたものは処分してしまったようだ。

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18: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:49:39.72 ID:aH7Hxcpfo

 気になって「岐路」が書かれていた数Vのノートを開く。

 「岐路」以前の授業の書き取りは、切りのいいところで終わっていた。

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19: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:51:22.43 ID:aH7Hxcpfo

 高校時代のノート以外にも、書き物は見つかった。

 しかしそれはお母さんがこの松実館で働いていた頃、常連さんとやり取りした手紙だけだった。

以下略



20: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:52:23.61 ID:aH7Hxcpfo

 私たちは、もっとはっきりとした何かが欲しかった。

 一番期待していたのは日記のようなものだった。

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21: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:53:25.61 ID:aH7Hxcpfo

 私だって、お母さんがお父さんの前に誰かとお付き合いしていたなんて、できれば想像したくない。

 でも、人に歴史ありって言うしね。

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22: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:54:10.79 ID:aH7Hxcpfo

宥「同学年にはいないね。ミチコさんもキヨシくんも」

玄「うん、でも、「岐路」の作中ではミチコさんは同級生として書かれてたよね」

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23: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:55:01.68 ID:aH7Hxcpfo

宥「お父さんに訊いてみようか。お母さんがこういうものを書いてたこと、お父さんは知ってたかもしれないし」

玄「うーん……それはちょっと」

以下略



24: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:56:31.06 ID:aH7Hxcpfo

 ミチコさんとキヨシくんが誰なのか、という問題は、この場合些細なことだった。

 私たちにとって重要なのは、見つかった三本の掌編が、私小説なのか否か、ということ。

以下略



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