過去ログ - 真姫「私と彼女の有り方」
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14: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/08/28(木) 08:42:38.82 ID:QKMul3TQo

 まさか、言えるはずがない。

  ――言えたら楽なのに。

 そうね、わかってる。でも無理じゃない。

  ――でも、言わないのも辛い。

 じゃあ折角できた居場所を壊すつもり?

  ――……そんなの。

 そうね、できるわけないでしょう? だから……。

「はい、休憩は終わりですよ」

 フェンスに凭れて、中庭を覗き込んでいた私の背中を海未の声が叩く。
皆がまた集まっていく中、ついまた穂乃果を目で追ってしまう。
汗で湿ったほの字のシャツが少し重くなって彼女の身体に張り付いて、
そのスタイルが一目でわかる仕様になっている。

「真姫ちゃんどうしたにゃー?」
「あ、ううん」

 ぼうっと穂乃果を見つめて、凛に不思議そうに声をかけられて我に返る。
そしてこちらをちらりと伺う海未から逃げるように、列に加わった。



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