過去ログ - 北沢志保「声優という生き方。アイドルという生き方」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/08/28(木) 00:22:30.13 ID:jDZpGnlO0
 ふたを開けてみたら、時間がたつスピードというものはあまりにも早く。
 あっという間に映画公開、そして……天にとって、初めてとなる舞台挨拶がやってきた。
 その場で、彼女は涙を流しながらこう言った。
 北沢志保としてステージに立つのは怖い、と。
 私だってそれは同感だ。舞台に立ち注目を浴びるのには、いつだって恐怖が付きまとう。
 しかも彼女は、雨宮天としてではなく、まったくの他人として立つのだ。
 そこに恐怖を感じない人など、やはり居ないと思う。
 それから一週間後のライブで、彼女はこう言った。
 志保さんの力を借りるのではなく、志保さんと一緒にがんばります、と。
 嬉しかった反面、どこか彼女が遠くへ行ってしまう、そんな気がしていた。

 それから何カ月もしないうちに、彼女は立て続けにアニメ番組の出演が決まっていった。
 先行上映会やラジオ番組のパーソナリティなどを務めるうちに、彼女は瞬く間に成長していった。
 その成長を間近で見ることが出来たのは、最初に彼女が演じた役であるという私の特権だろう。
 そう、彼女の根元にはいつでも私が居るし、私の魂には彼女の声が宿っている。
 彼女がたとえハリウッドで女優デビューしようとも、この場所に帰ってくるのは明白なのだ。
 だから私は、彼女にこう言える。

 お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう、と。


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