過去ログ - 女「今日は楽しかったね」男「え!?誰!?何!?」
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63:1 ◆h/8ygxZQYA[saga]
2014/09/01(月) 02:58:37.88 ID:darmAHig0



眠る男の後ろ、病室のカーテンが風で揺れる。
少し開いた隙間から夜空が覗く。


空の端が白み始めた頃、月の最後の光が女の頬を照らす。



女の全身を光が包んでいく。


唇が微かに動いた。
男の握る指先に血色が戻っていく。





「おと……こ君……」



手に懐かしい、優しい温もりをかんじる。
霞む女の視界に男の姿が映る。




「おはよ、男君」


体を起こし、男の髪をクシャッと掻き上げる。

手を握ったまま眠る男の寝顔を見つめ、女が微笑む。



「ありがと。これからは、
 ずぅっと一緒に居られるね」


朝の光を集めて女の笑顔が輝く。
そっと男の頬にキスする。



意識が戻った女に気付いた看護婦が医師を呼び大慌てで廊下の向こうから走ってくる

一緒にロビーで一夜を明かした姉と女母も階段を駆け上がってくる





男が目を覚ました時、二人の今が再び始まる。


「男君、大好きだよ」


光の中、消えていく月がニッコリと二人を見て微笑んでいた。



おしまい、だけど、はじまり。。。




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