38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:19:44.45 ID:Gqx9SXLWo
ガストを出て
カラ館で私の膝にしがみついて薄く眠ってた澪 を起こす頃には
終電が終わっていて、
ネカフェも身分証を求められて逃げ出す始末で、
あの胃にむかつくほど甘ったるくてカラフルな 看板の群れから
距離をとりたくて、駅前からはずれたコンビニに逃げ込んだ。
そしたらレジで
ブレザーに男物のジャケットを羽織っただけの女の子が
生ビールを二、三本と
つまみを平気な顔で買っていて、
店員もやる気なさそうな顔で成人確認をスルーしてるのが
見えちゃったんだ。
酔っぱらった父さんに一口飲まされたチューハイの味を舌の中で思い出す。
これはテストだ、というアイデアがひらめいた。
大人になるから酒が飲めるんじゃない、
酒が飲めたら、それを許されたら大人なんだ。
私はそばで目を伏せて震えているこいつのために大人にならなきゃいけない 。
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