過去ログ - 律「澪と寄り道して帰る話」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:17:30.93 ID:Gqx9SXLWo

 急行上り列車の終点 に降り立って
 閉まりかけのデパートのまばゆい光 から身を隠すようにして
 ロータリーに出ると
 ネオンライトが 着色料まみれのガムみたいな下品な 光を放っていて
 私はふらつく澪を引っ張って
 逃げ込む先を探した、
  居酒屋の呼び込みがうるさい、
   信号待ちで騒ぐ茶髪たち、
  酒臭いサラリーマンがふらつく、
    瞼を腫らしたままの澪の指が冷たい――あった。
  うちの近所にもあるチェーン店。

 とりあえず、晩ごはん食べようよ。
  おなかすいたでしょ。
 って言い訳に澪がぎこちなく笑った。
 ほっとすると、服に染み込んだ汗が急に冷えだした。



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