64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:30:26.35 ID:Gqx9SXLWo
「そうだよ。明日は月曜だ」
口に出した覚えもないのに澪が返す。
軽い寝ぼけ頭と照明と朝の光のまぶしさのせいで、
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:32:39.78 ID:Gqx9SXLWo
「ヒスグラのこと?」
黙ってると、勝手に澪がしゃべりはじめた。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:34:53.17 ID:Gqx9SXLWo
「うわ、これ懐かしい。律にだまされて買ったやつだ」
捨てそびれたレシート、紙のがさがさいう音。
声の温度がゆがんだ眉とあの唇とを思い出させた。
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:37:06.65 ID:Gqx9SXLWo
ケータイのカメラを使いすぎて
駅のニューデイズで買った充電パックとか、
電車に集団で乗ってきた同い年くらいのJKたちの方言に
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:39:20.17 ID:Gqx9SXLWo
「ああこれ! やっぱ水上バス乗っとけばよかった」
ったく、観光じゃねえだろ。
わらいそうになった頬を見せたくなくて膝に押しつけたら、
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:41:34.11 ID:Gqx9SXLWo
「なんかね、宿題やってないのに夏祭りに行ったのがバレちゃって。律みたいだ」
うるせーよ本当。
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:43:47.52 ID:Gqx9SXLWo
光に慣れない目がまぶしかったせいだ。
マックの弱い灯りでも、一瞬よく見えなかった。
私の大事なひとが、
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:46:00.95 ID:Gqx9SXLWo
紙の音も終わって、ケータイのボタンをニチニチ鳴らす音がする。
ほら、この写真、律が半目だ、とかなんとか。
その話何度目だよ。
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:48:14.40 ID:Gqx9SXLWo
飛びついて携帯を奪おうとしてテーブルにおでこをぶつけた。
痛みが染みる。
「返せよ、みお! それ絶対あたしの黒歴史になるからっ!」
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:50:27.71 ID:Gqx9SXLWo
思い出した、午前四時半のベッドサイド。
だいたい二十四時間くらい前。
自己嫌悪を煮詰めるような悪夢にうなされて、
98Res/65.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。