過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/11(木) 14:05:15.18 ID:rTWGyU3/o

 でも今は違うのだ。
 今は、ずっと旅をしていたい。彼女と一緒に。
「俺は――」
 言いかけた彼を、首長は手で制した。

「すまないが聞いてほしい。大事なことだ」
「え?」
「わたしには、いやわたしたちにはあのエルフが必要なんだ」

「どういうことだ」
「この町に大切なことだ。町を出てすぐのところに大きな川がある。大雨が降ると氾濫する危険な川だ。
わたしたちはそれに長年苦しめられてきた」
 何の話か分からない。

 眉をしかめる彼をよそに首長はさらに話を続けた。
「だからわたしたちの暮らしを安定させるには治水工事が不可欠なんだ。だが資金が足りない。
とある大商人に頼って融通してもらうとしたが彼はなかなか首を縦に振らなくてな」

 次第に話が読めてきた。
「だから手土産にあいつが必要なのか」
「そうだ」



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