過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/11(木) 17:10:57.24 ID:rTWGyU3/o

 この町の都合など知ったことか。
 自分は優しさゆえに人間に敗北したエルフではないのだ。
 どこまでも自分の欲望とわがままを貫き通す、生粋の、ただの人間なのだから。

 彼は振り向いた。別の守備兵が三人駆け寄ってくる。
 一声叫んで彼は彼らにとびかかった。

 一瞬で殴り倒される。
 蹴られる。踏みつけられる。
 延々と痛みが身体を突き上げる。
 血の味が口に広がる。
 それでも彼が聞いていたのは守備兵の罵声ではなかった。

 彼女の声だ。
 甲高い絶叫にも似た、その声だ。
 いつの間にか守備兵の攻撃が止まっていた。
 全員が牢屋を振り返っていた。
 そこで歌うエルフを。



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