86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/09/17(水) 21:48:18.58 ID:Ymp431LA0
「ふう……ありがと」
気絶してしまった見張りに、そう声をかけると、少女は、私を見た。
「あなたが陸奥ね?」
「そう、だけど……」
突然の出来事に、目を白黒させながらも、私は少女の問いかけにどうにか反応した。
「じゃ、行きましょうか」
少女は、私に近づき、初めて格子に気付いた様子で立ち止まった。
「あ、そうそう、そうだった」
倒れた男たちにしゃがみ込み、懐をあさり、鍵を取り出した。
「よいしょっと……はい」
「はい……って」
「いや、早く出て出て。時間ないんだから」
流されるまま、私は檻の外に出た。
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