過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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709: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/01(水) 17:58:13.86 ID:vZ0/dDsXo


「大丈夫か、雷電」

「お、おう」

 大きな岩から雷電を引き上げる播磨。

 まるでリポ●タンDのCMのような状態だ。険しい山道をただひたすら歩く播磨と

雷電。そして指導役の王大人。

 播磨と雷電の二人が苦労して歩いて行く山道を王は特に苦も無く軽い足取りで歩いて

いる。

 音ノ木坂の理事長、江田島平八と互角かそれ以上の実力を持った男、という噂は聞いて

いたが、確かにそうかもしれない。

「急ぐべし。本日の予定は遅延状態也」

 独特の喋り方で二人を急かす王大人。

「わーってるよ」

 ただ、播磨たちは一度富士の樹海で現役自衛官(?)によるレンジャー訓練もどき

を受けているので、険しい山道もそれほど苦にはならない。その意味では江田島に

感謝するべきなのかもしれない。ただ、この山中行軍がどれだけアイドルの修行に

役に立つのかはまったくもって不明である。

 その日の夕方、播磨たちはわずかな食糧を雷電と分け合い、食べられる草を調理して

腹の足しにした。さすがに蛇やカエルは食べなかったけれど、ここでもレンジャー訓練

が役に立っている。

(あのクソジジイはこのことも見越していやがったのか?)

 スキンヘッドでケツアゴの男の顔を思い出しながら、播磨はあく抜きした野草を食べる。

 夜は交代で仮眠して、熊などの野生動物の襲撃に備えた。

 幸い、熊や野犬の襲撃はなかったものの、それよりもっと恐ろしい物と対峙しなけれ

ばならないことを、その時の播磨たちは知る由も無かった。




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