過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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715: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/01(水) 18:01:13.25 ID:vZ0/dDsXo

 原因はすぐにわかった。

 毛だ。

 蜘蛛の表面に生えている無数の毛の一つ一つが針金のように硬いのだ。

 その硬い毛が鎖帷子のように重なっており、蜘蛛本体の軟らかい身体を守っている。

(どうすりゃいいんだクソッ)

 播磨は考える。

 命がかかっているのだ。全力で考える。

(そうだ、突きだ)

 播磨は蜘蛛に近づき、突きを繰り出す。

 だが、大蜘蛛はそれを見切っていたのか、自分の身体の中でも数少ない硬い部分

である爪でそれを防いだ。

(こいつ! 頭がいいぞ!!)

 そして別の脚が播磨を襲う。

「ぬわっ!」

 次の瞬間、大蜘蛛の攻撃が止まった。

「なに!?」

 チャンスとばかりに距離を取る播磨。

 よく見ると、反対側から雷電が弓を放っているではないか。

 どこから持ってきたんだあんな物。

「拳児! 援護するぞ!!」

 雷電の声が夜の山中によく響く。

「恩に着るぜ雷電!」

 播磨は再び刀を振るう。

 だが、やはり普通の攻撃は効かない。

「何とか本体に攻撃を加えることができれば」

「そりゃっ!」

 雷電の放った矢が大蜘蛛の目のひとつに当たる。


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