過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
1- 20
790: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/05(日) 17:32:10.64 ID:yguzjLR4o



 海未と雷電の家はとても近く、物心つく前からお互いのことを知っていた。

 いわゆる正真正銘の幼馴染である。

 二人が本格的にお互いのことを知るのは、幼稚園の頃から通っていた拳法道場での

ことである。

 運動神経が良く発育も早かった海未は、上達も早く、小学校に上がる頃には同世代

の男子ではとてもかなわないほどの使い手になっていたという。

「まったく、雷電は相変わらず弱いのね」

 気の強そうな長髪の少女が隣の少年に言う。

「そうかな……」

 雷電と呼ばれた隣の少年は静かに返事をした。

「そんなんじゃダメでしょう。もっと強くないと。男でしょう?」

「強さだけがすべてじゃないと思うけど」

「もう、本当に何言ってるのよお。お爺ちゃんみたいなことを言って」

「僕のお父さんが言ってたんだけど」

「ん?」

「知ってると思うけど、僕のお父さんは船乗りなんだ。だから滅多に家に帰ってこないんだ」

「知ってるわよ、そのくらい」

 少年と少女は、物心つく前からの知り合いである。

「でもたまに帰ってきた時に話をしてくれるんだけど」

「へえ、どんな話? ウチはお父さんとはあんまり話とかしないけど」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
949Res/905.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice