過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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◆4flDDxJ5pE
[saga]
2014/10/05(日) 17:37:51.28 ID:yguzjLR4o
だがこの状況は滑稽ではすまされない。
(不味いですね)
一対一なら、例え上級生にも負ける気はしない海未。だが、数人に囲まれた今の状況
は違う。人数の差は戦力の差と同等だ。例え一人一人は弱くても、これだけの人数に
一斉にかかってこられては、さすがの海未も対処できない。
「……どうすればいいんですか」
海未は聞いた。
何となく答えは想像がついたが。
「そうだな。土下座したら許す。これでどうだ」
「フハハハハ」
下品な笑い声が響く。
「どうして土下座しなければならないのですか?」
その笑い声に、海未は少しイラついた。
「ああん? 女の癖に男に楯突いたからに決まってんだろう」
「私は悪いことをしたとは思っていません。もとはと言えば、そこの男子がウチの
クラスの女子をいじめていたのが悪いのではありませんか」
海未は一瞬だけ森田に目をやると、すぐに川城に視線を戻す。
心臓が高鳴っている。
これから戦闘がはじまるのだろうか。
そう思うと怖くてたまらない。
拳法の試合でもこれほど怖いと思ったことがない。
それは、大怪我をする可能性がほとんどないとわかっているからだ。
だが今は違う。
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