過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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812: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/07(火) 19:45:40.10 ID:AiPFpAVso

「ほ、本当ですよ。私はあの『週刊アイドルウォッチ』の記者をやっております、

青葉と申します。どうも、恐縮です」

「はあ? 妖怪アイドルウォッチが何だって?」

「妖怪じゃありません。週刊アイドルウォッチです」

「あ、その雑誌知ってる」

 ふと、穂乃果が声を出した。

 先ほどまでヘトヘトで声も出なかった彼女が急に顔を上げたのだ。

「時々コンビニで立ち読みすることがあるよ」

「できれば買っていただきたいのですが……」

「それで、雑誌の記者が何のようだ。悪いが、もう練習は終っちまったぞ」

「いや、実はスクールアイドルではなく、あなた。播磨拳児さんにお話を伺いたい

と思いまして」

「あン? 俺か? なぜ」

「今話題のSIP、スクールアイドルプロデューサーについての特集をやろうと思い

まして」

「何で俺なんだよ。つうか、後ろの女は誰だ。そっちも記者さんか?」

 ふと、播磨は青葉の後ろに隠れるように立っている女性に目が行った。

 だがその女性が目深にかぶったハンチング帽を取った時、思わず声を出してしまう。

「あっ!」

「お久しぶり、播磨さん」

 見覚えのある前髪がひょっこりと顔を出す。

「早紀か」

 本名山田早紀。全国的には綺羅ツバサとして知られている、A−RISEのメンバー

であった。

「どういうことだ、こりゃ」

 意外な人物との意外な再開に戸惑う播磨。

「青葉さんとは知り合いだったので、ついでに連れてきてもらったんですよ?」

 早紀は播磨の動揺を気にすることもなく自然に言ってのける。

「ちょ、ちょっと拳児くん。A−RISEの綺羅ツバサさんと知り合いなの!?」

 驚いたのは播磨だけではない。

 一緒にいた穂乃果も当然驚く。

 綺羅ツバサこと、山田早紀との関係は誰にも言っていないので当然なのであるが。

「いや、これは……」

 播磨が口ごもっていると早紀は播磨を素通りして、後ろにいた穂乃果の手を取った。

「μ’sの高坂穂乃果さんね! 一度会ってお話してみたかったの!」

「んん!?」

 


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