過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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[saga]
2014/10/07(火) 19:57:22.77 ID:AiPFpAVso
「おい、何で怒ってんだ?」
夕闇に染まる道を、播磨と穂乃果は歩く。
だが並んで歩くのではなく、穂乃果は播磨より少し前を歩いていた。
彼女の機嫌が悪い時はいつもこんな感じだ。
「だって拳児くん。早紀ちゃんとデートしたこと、私たちに黙ってたじゃない」
ポツリと穂乃果は言った。
「あ、あれはなあ。変に誤解されねェように黙ってたんだよ。つうか、おかしいだろう?
ライバル校のメンバーと一緒に遊ぶなんてよ」
「でも黙ってるなんて酷いよ」
「お前ェみたいに変な誤解するからだろうが」
「誤解って何よ。もしかして、早紀ちゃんのこと、好きなの?」
「だから違うっつってんだろうが!」
「ぷいっ!」
そう言うと、穂乃果は露骨に播磨から顔を逸らす。
「そりゃあ、綺羅ツバサちゃんは有名だし、スタイルも歌も踊りも、私なんかより
よっぽど上手だしね」
「何言ってんだ」
「そのまま付き合っちゃえば?」
「お前ェ、焼いてんのか?」
「はあ!? 何言ってるの!!?」
図星を突かれて思わず声を荒げる穂乃果。
自分でも醜いとは思ったけれど、感情のざわつきは収まらない。
「もうお家帰る!」
そう言うと、早足で穂乃果は前に出た。
「おい待て穂乃果!」
そんな穂乃果の肩を掴む播磨。
「はなしてよ!」
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