過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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826: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/07(火) 19:57:22.77 ID:AiPFpAVso


「おい、何で怒ってんだ?」

 夕闇に染まる道を、播磨と穂乃果は歩く。

 だが並んで歩くのではなく、穂乃果は播磨より少し前を歩いていた。

 彼女の機嫌が悪い時はいつもこんな感じだ。

「だって拳児くん。早紀ちゃんとデートしたこと、私たちに黙ってたじゃない」

 ポツリと穂乃果は言った。

「あ、あれはなあ。変に誤解されねェように黙ってたんだよ。つうか、おかしいだろう?

ライバル校のメンバーと一緒に遊ぶなんてよ」

「でも黙ってるなんて酷いよ」

「お前ェみたいに変な誤解するからだろうが」

「誤解って何よ。もしかして、早紀ちゃんのこと、好きなの?」

「だから違うっつってんだろうが!」

「ぷいっ!」

 そう言うと、穂乃果は露骨に播磨から顔を逸らす。

「そりゃあ、綺羅ツバサちゃんは有名だし、スタイルも歌も踊りも、私なんかより

よっぽど上手だしね」

「何言ってんだ」

「そのまま付き合っちゃえば?」

「お前ェ、焼いてんのか?」

「はあ!? 何言ってるの!!?」

 図星を突かれて思わず声を荒げる穂乃果。

 自分でも醜いとは思ったけれど、感情のざわつきは収まらない。

「もうお家帰る!」

 そう言うと、早足で穂乃果は前に出た。

「おい待て穂乃果!」

 そんな穂乃果の肩を掴む播磨。

「はなしてよ!」


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