19: ◆N7YbsBIT3ELs[saga]
2014/08/31(日) 22:53:37.65 ID:FWRyUZRr0
ぴしゃ、ぴしゃ、と水を踏む音が二つ。
拳は空を切った。
少女は左に踏み込み、金髪の拳が流れるのを右に眺めた。
そのまま少女は空振りしてつんのめった金髪の足を、残していた右足で蹴り払った。
金髪の持っていた傘が舞う。
派手な水音を立て、金髪は倒れ伏した。傘が落ちる。
直後、少女は跳躍し、起き上がろうとする金髪の背に両足で着地した。
咳込むような呻きと共に、金髪が肺の空気を吐き尽くす。
少女は金髪の背で何度も何度も飛び跳ねる。その度に金髪が苦悶する。
「何々?なんなのよ?アタシに挑むもんだから、ちょっと期待しちゃったじゃないのよ。弱いっての。弱すぎだっての。アタシの期待を返してくんない?吐き出してくんない?ほら手伝ってあげるからさあ」少女はぴょんぴょん飛び跳ねながら、げらげら笑い始めた。
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