35: ◆N7YbsBIT3ELs[saga]
2014/09/01(月) 22:08:50.95 ID:UDVM4aPw0
まるで古くからの友のような気軽さで放たれた願いを、いやです、と、わたしは即座に拒否した。
この少女はどう考えても危険人物だ。どうすれば早くこの少女と別れられるか、と必死に考えていたのに、冗談じゃない。
「いいじゃないのよ。色々とアレなことされる前に、助けてあげたじゃん。お願い、こまっちゃん」
わたしが助けられた身であることを強調しながら鋏を鳴らす少女に対し、わたしには切る札がなかった。
「解りましたよ……」
結局、わたしは、恩と脅迫の挟み撃ちに折れ、少女を家に連れて行くことになってしまった。
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