過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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28: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/02(火) 22:13:46.20 ID:t2HPLdpCo

 初めてかもしれないな、学校の図書室に来るのは

 全体的にクリーム色な室内と
 所狭しと並べられた蔵書を眺めて
 最初に思ったのがそれだった

 調べ事をしようと思えば
 携帯なり、PC室なりでやれてしまうし
 入学してからこっち、麻雀漬けで
 こういう場所で自習しようという
 発想すらなかったからな。初めてでも当然か

 割りと古めの鶴賀学園の歴史の中で
 図書室のある校舎は比較的新しく
 中々に小奇麗な内装が目につく

 よくよく見てみれば、書架と机は
 ブースごとに分けられていたり
 雑誌や新聞なんかをまとめて置いた
 談話室のようなスペースもある

 やっぱり私立だから施設が充実してるんだな……

 中学とは大違いだ

京太郎「あれ、加治木先輩?」

 人のいない談話スペースのソファに
 一人座って本を広げていた人影に俺は声をかける

 加治木先輩その人は顔を見上げ
 声をかけたのが俺だと確認したのか
 本に栞を挟んで、パタムと閉じた

ゆみ「やぁ。こんなとこで会うとは奇遇だね」

京太郎「ですね」

 加治木先輩がここによくいようが関係なく
 俺自身が滅多に寄り付かないから
 ここで会うのは、奇遇ということになる

 少し声のトーンを落とし、加治木先輩は

ゆみ「息抜きをしようと思ってな」

ゆみ「教室は少し騒がしくて」

京太郎「……受験生って言っても高校生ですから」

京太郎「俺たちとそんなに変わらないんですね」

ゆみ「どちらかというと、勉強でのフラストレーションを」

ゆみ「休憩で発散させるようにしているからな」

ゆみ「騒がしさでは一枚上手になるかもしれんぞ?」

京太郎「うへぇ」

 そこはほら、粛々と勉強するとかあるんじゃないですかね

ゆみ「教室移動が多い弊害だな」

ゆみ「特に中学からの持ち上がりだと」

ゆみ「休憩時間に勉強するなんて考えはないだろう」

京太郎「そういえば、加治木先輩って持ち上がりなんですか?」

 俺や桃子は所謂、高校からの入学、センバツ組である
 センバツ組はセンバツ組で、持ち上がりは持ち上がりで
 ほぼほぼクラスが固まっているらしいから
 特にこれといって何かズレのようなものを感じたことはないが



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