過去ログ - にこ「夢を諦めたスクールアイドル」
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36: ◆GKcmsITYJ1lx[sage saga]
2014/09/09(火) 08:18:37.52 ID:jyaw0oN80
――清掃回より二日後 放課後 にこあん

あんじゅ「目的地ってここであってるの?」

にこ「ええ、あってるわ」

あんじゅ「ここって、時代を感じさせる呉服屋だけど」

にこ「そうよ。いいから私に黙って付いてきなさい。ごめんくださーい!」

あんじゅ「本当に入るの!?」

にこ「お婆ちゃ〜ん! 元気な孫がやってきたにこ〜」

お婆ちゃん「おやおや。今日も元気そうで何よりだねぇ」

にこ「お婆ちゃんも元気そうで何よりだわ。今日はちょっとお願いがあってきたの」

お婆ちゃん「何でも言うてみ」

にこ「あ、その前に紹介するね。私と同級生で、お隣さんに住んでるあんじゅって言うの」

あんじゅ「いつもお孫さんにはお世話になってます。優木あんじゅと申します」

お婆ちゃん「こちらこそ、にこちゃんが友達連れてきたのなんて初めてだよぉ」

にこ「ちょっと! どうでもいいことは言わないで」

あんじゅ「……にこ」

にこ「その同情の眼差し止めなさいよね! 別に友達が居なかった訳じゃないわよ、家に呼んだりしなかったから」

あんじゅ「ここなら誰でも呼べるんじゃない?」

にこ「は? ああ、本物の孫とお婆ちゃんじゃないのよ。小学生の頃からの付き合いなの」

お婆ちゃん「そうさね。にこちゃんがこんな位の頃に知り合ったんだよ」

あんじゅ「にこの事小さいと思ってたけど、手のひらサイズから成長したんだったら、十分大きいわね」

にこ「お婆ちゃん! にこはそんな小さくなかったわよ!」

お婆ちゃん「そうかいそうかい。わたしの勘違いだったねぇ。ふぇっふぇっふぇっ」

にこ「も〜。それでね、あんじゅと一緒に可愛い服を着て歌うことになったの」

お婆ちゃん「そうなのかい。にこちゃんは歌が余り上手じゃない子だったけどねぇ」

あんじゅ「ぷふっ」

にこ「アイドルは歌の上手さよりも笑顔にさせられるかなの! 歌が上手いなら歌手になれっていうのよ」

あんじゅ「うふふふっ。そうね、にこにーの言う通りね」

にこ「笑いながら言ってんじゃないわよ!」


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