過去ログ - にこ「夢を諦めたスクールアイドル」
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797: ◆GKcmsITYJ1lx[saga]
2015/02/14(土) 17:31:56.98 ID:PnD9Jman0
海未「短所は磨いて武器にして、相手の慢心を穿つ刃とする。これがあんじゅの教え。そして――」
本番二戦目にして開示された、絵里の敗北の知らせである結果を指差す。
海未「――これが現実です。もはや絵里、貴女では私には勝てません。クイーンに相応しいのはこの私!」
798: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:32:33.13 ID:PnD9Jman0
海未「実力差を知り、早々にサレンダーすることは懸命な判断ですよ。寧ろ、無駄に足掻くのは正直醜いです」
海未にカードゲームで負けるなんて思っていなかった。
運の要素もあるけど、駆け引きの面も取り込まれているからより磐石な勝利を描いていた。
799: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:33:56.16 ID:PnD9Jman0
もう二度と逃げ出さない。
逃げ出した方がもしかしたら傷は浅く済むかも知れない。
でも、構わない。
800: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:34:43.98 ID:PnD9Jman0
――音ノ木坂学院 部室
戦いの火蓋が切られたのは、本当に偶然だった。
海未「おや、にことあんじゅはまだですか」
801: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:35:45.55 ID:PnD9Jman0
絵里「ふふふっ。面白いわね」
海未「私はそんな泣き脆くありません」
穂乃果「でも、一度涙が出ると溢れて止まらなくタイプじゃない」
802: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:36:49.79 ID:PnD9Jman0
海未「普段から家事を任されているにこにしてみれば正しい判断だと思います」
絵里「そうね。なんなら私達も助っ人として参加してもいいわよ」
にこ「甘いわ! 数が多ければ結果がより良い方向に動くと思うのはセールという戦場を知らない素人発言よ!」
803: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:37:36.44 ID:PnD9Jman0
穂乃果「ところがどっこい、鍋奉行はなんとことりちゃんだったりするんだよね」
海未「ことりは鍋になると人が変わりますからね。仕切るというより、奉仕するという言葉の方が似合いますけど」
穂乃果「自分は食べずに穂乃果と海未ちゃんに食べさせるから。雛になった気分になるよね。ちゅんちゅん♪」
804: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:39:17.83 ID:PnD9Jman0
絵里「いいわよ。負ける気はないし、これで海未も私の妹になる訳だしね」
海未「余裕ですね」
絵里「二人で邪道ポーカーを忘れたとは言わせないわよ」
805: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:40:15.24 ID:PnD9Jman0
海未「それで構いません。よろしくお願いします」
絵里「でも、肝心のトランプを用意してなかったわね」
海未「大丈夫です。常に新品のトランプを鞄に用意してありますから。封は絵里が切ってください」
806: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:41:15.06 ID:PnD9Jman0
一秒にも満たない癖だけど練習で得られた情報としては値千金。
それが毒とも知らずに絵里は内心でほくそ笑んだ。
本番が始まった一戦目。
807: ◆GKcmsITYJ1lx[saga sage]
2015/02/14(土) 17:43:43.93 ID:PnD9Jman0
これもまたあんじゅの生み出したカードゲームだからだったのかもしれない。
絵里は自分が選んだカードを開示した時、背筋が凍った。
絵里「ど、どうして?」
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