過去ログ - 【モバマス×ニンスレ】「ライク・シング、ライク・ダンス」
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 23:48:46.87 ID:eDJIorSMo
「なあ、今は何の本を読んでいるんだ?」

「……っ」

サギサワは声をかけられるとビクリと身を震わせるが、何も答えない。
以下略



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 23:53:27.66 ID:eDJIorSMo
せめて他愛もない雑談を続けながらサギサワとの会話の糸口を探ろうとする。

「確か、前は詩集も読んでたよな。お勧めの詩人を教えてくれって言われたから、本を貸したこともあったよな……」

サギサワは黙って首を振る。 81


105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:02:29.76 ID:phbKrh7ho
「……ホラ、あれは?分厚い表紙の割にはスゴイメルヘンな挿絵が書いてあった絵本。あの本の名前は確か……」

だが何を話してもサギサワは首をふるばかりで満足に会話にならない。

そのうちに男はある可能性を思い当たった。
以下略



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:07:02.01 ID:phbKrh7ho
サギサワは黙して語らない。

だが、それが答えだ。

サギサワは男のことだけでなく、過去に読んだ本の事すら覚えていないとは。
以下略



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:12:06.03 ID:phbKrh7ho
「あの……昔の私のことを知っているというのは本当でしょうか?」

「あ、ああ……さっきも言った通り、俺はお前の元プロデューサーだ」

「そ、それでは、私が昔読んでた本って、どんなものでしたか?」
以下略



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:20:42.97 ID:phbKrh7ho
男は思いつく限りの本の名前を挙げた。

だがそれらの名前にもサギサワは首を振って答えた。

重苦しい沈黙が続いた後、サギサワは何かを悟ったように口を開いた。
以下略



109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:26:27.53 ID:phbKrh7ho
「今、初めて思い出しました。私がどうやってアイドルになったのか。それを忘れていたということに……」

「……私は記憶をなくしていたようなのです」

おお、ナムサン!
以下略



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:33:52.04 ID:phbKrh7ho
しかし、それ以上に男の体を怒りが支配していた!

人との大切な思い出を奪い踏み台としたプロデューサーたち!

下が非道を働いても見て見ぬふりをする管理者!
以下略



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:45:23.91 ID:phbKrh7ho
オタッシャだ。

この事務所の奴らを全員オタッシャさせてやる。

今、すぐに、ここで。
以下略



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 00:50:58.73 ID:phbKrh7ho
「先ほど挙げてくれた本の全てが、私の趣向と一致するものでした」

「そう……私のことを分かってくださっている人だから、元プロデューサーだということに、嘘はないと理解出来ました」

サギサワは顔を上げて男と目を合わせた。
以下略



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 01:07:23.34 ID:phbKrh7ho
「私が今アイドルとして活躍できているのも、プロデューサーさんの指導があってこそなのです」

「これで移籍が成立してまた元のように一緒に仕事が出来るなら……何も前と変わりません」

「だから……どうか私のために、早まるようなことはなさらないで下さい……」 90


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