過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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[saga]
2014/09/07(日) 20:11:28.79 ID:cp5pogPl0
勇者は、魔王の前に対峙する。
勇者「このシュチエーションは何度目だろうな?」
玉座に座った魔王に対して、勇者はうんざりした様子で言った。
魔王「もう忘れたよ、勇者」
魔王は、どこか疲れたように答える。
魔王「何度繰り返す気だ? お前もわかっているんだろう?」
勇者「…ああ、わかっている、こっちの作戦がバレバレのことも…お前が手加減していたことも…な」
世界中の人間の魔力を集める、この作戦の性質上、情報の漏えいは避けられない。
魔王「……余が、どれほど手心を加えていたか、わからん貴様ではあるまい」
勇者「それはどうだろうな、その伸びしろを超えると俺は踏んだからこそ、ここに立っているわけだが」
魔王「……余は、今まで人型で戦ってきた」
勇者「…」
魔王「この人型でいるだけで、余の魔力は、100分の1に抑えられている」
勇者「……ほう、そりゃすごい」
魔王「……しかし、魔結界がここまでこの世界を犯している現状、もはや真の姿になろうとも、この世界は耐えられる。 この意味が分からぬ貴様ではあるまい」
勇者「殺さないよう手加減されていた上、100倍か、…まいったね」
魔王「さらに言えば貴様の策とやらも、死ねば死ぬほど不利になる、違うか?」
勇者「……はは、その通り」
この方法では、何度も魔力を供給できるわけではない。
それは、人間の信仰心の問題が、大きくかかわってくるからだ。
誰が何度も無償で自分の魔力を渡すというのだろう。
命令すれば、不可能ではない、しかし命令を繰り返すたび不審は深まり、やがて女神の信仰を捨てる者も現れるだろう。
つまり、負ければ負けるほどジリ貧になる。
勇者「ずいぶんと、人間を研究してるじゃないか」
魔王「…殺せば弱体化してゆくのだ、余の手心も期待できぬぞ、それでもやるというのか?」
勇者「……勝率は、10パーセントってとこかな」
この時点ですでに、魔王の能力が想定の10倍である
魔王「……まだ何か、余の知らない策がありそうだな」
先ほどからの勇者の軽い返答に眉を寄せながら、魔王が言った。
勇者「さぁ、どうだろうな?」
勇者は、肩をすくめて見せる。
魔王「……おしゃべりが過ぎた」
思いのほか長く会話をしてしまったことに、魔王は違和感を感じながら立ち上がる。
魔王(余は…敵と何をこんなにしゃべっているのだ)
勇者「……」
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