過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/06(土) 23:11:15.01 ID:wtpJ9iTZ0
勇者「……」

 女神にとって

 神にとって、俺たちは家畜……

 だから、助けない

 善人だとか、そういうのは関係ないと

 ただ、信仰さえあれば……

 だから、勇者なんて存在を作っただけであとは放置か

 こんなに苦しいのに

 あんなに努力したのに

 女神を信じて

 僧侶は心壊した

 俺を解呪した神父は歪んだ

 今、あの神父の言葉の意味がわかった気がした

 女神様は無意味な試練を与えない

 女神を信仰する者が、一番最初に教えられる言葉だ。

 なぜなら女神は、人々を幸福にするために存在するから

 だから……この先に、自分の行いの先にも幸福が待っていると……あの神父は、信じたのだ。

 その気持ちもわからないではない。 神父が動くことで助かる命がある。

 目の前で地獄の苦しみを味わっている人々を、神父の行いで救うことができるのだ。

 俺も、同じ立場だったら、そうしたかもしれない。

 だから神父は、自分の中の信仰を捨てることなく魔王に手を貸すことができた。

 女神の慈悲の心を信じ、目の前で苦しむ人々を救ったのだ。

 勇者は自嘲する

 この局面で魔王に手を貸すことが、この人間界にとってどれほどの損害になるか、わからぬ女神ではあるまい。

 しかし、神父は神系魔法を使うことができた。

 それがすべてだ

 そう思った。



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