過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/09/06(土) 23:11:15.01 ID:wtpJ9iTZ0
勇者「……」
女神にとって
神にとって、俺たちは家畜……
だから、助けない
善人だとか、そういうのは関係ないと
ただ、信仰さえあれば……
だから、勇者なんて存在を作っただけであとは放置か
こんなに苦しいのに
あんなに努力したのに
女神を信じて
僧侶は心壊した
俺を解呪した神父は歪んだ
今、あの神父の言葉の意味がわかった気がした
女神様は無意味な試練を与えない
女神を信仰する者が、一番最初に教えられる言葉だ。
なぜなら女神は、人々を幸福にするために存在するから
だから……この先に、自分の行いの先にも幸福が待っていると……あの神父は、信じたのだ。
その気持ちもわからないではない。 神父が動くことで助かる命がある。
目の前で地獄の苦しみを味わっている人々を、神父の行いで救うことができるのだ。
俺も、同じ立場だったら、そうしたかもしれない。
だから神父は、自分の中の信仰を捨てることなく魔王に手を貸すことができた。
女神の慈悲の心を信じ、目の前で苦しむ人々を救ったのだ。
勇者は自嘲する
この局面で魔王に手を貸すことが、この人間界にとってどれほどの損害になるか、わからぬ女神ではあるまい。
しかし、神父は神系魔法を使うことができた。
それがすべてだ
そう思った。
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