過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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302: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2014/10/02(木) 00:50:20.73 ID:ZhD9akc7o
「えっと、自己紹介がまだでしたね」

「私の名前は、真姫。錦野真姫」

「あなたは…、っと。名前なかったんだっけ。いつもの癖でつい…」


それから数分後。

彼女、錦野真姫は自己紹介と。

彼女にソックリな、小さい子の紹介を始めた。


「こっちは?」


「こっちは、私の…、えーっと…、子供みたいなものです」

「この子の名前も、マキ。私と同じ名前で、ニシキノマキ、というんですよ」

「ほら、あなたからも自己紹介」

「…ニシキノマキ。よろしく」


えらくふてぶてしい顔で、微塵もよろしくしてほしそうにない態度で、そう言われた。

まだ2歳、だとのことだったけど、口調だけなら既に大人のそれのようだった。


「まだ本を読んでる途中なのよ。それじゃ、失礼するわね」


つまらなさそうに、マキは部屋を出て行った。

彼女の興味は、私なんかより読んでいる本のほうに重点が置かれているみたい。


「すこし…、性格に難有りかもですけど、一緒の家に暮らす『家族』として、仲良くしてくださいね」


家族…。

なんか、くすぐったい響きで、すこし、嫌いだった。

そのときは、まだ。


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