過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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◆Qe7X7xrNvI
[saga]
2014/10/04(土) 00:46:03.37 ID:x8/BU2CNo
真姫「えっと…、次期の出資予算額は…」
ツバサ「…ま、真姫」
真姫「…ん?どうしたんですか、ツバサ」
ツバサ「…ぁ」
ツバサ「ん、うぅん…、なんでもない」
彼女が、いなくなる。
そんなの、わかってたはずなのに。
英玲奈に改めて問われて私は…。
咄嗟に言葉が出てこなかった。
真姫「ん?…変なツバサ。珍しく歯切れが悪いんですね」
ツバサ「別に…、いつもと変わらないわ」
真姫「ふふ、そうですね。いつもと変わらない、かわいいツバサですよ」
ツバサ「…っ!は、恥ずかしいこと言わないで…」
5年前のあの日から。
真姫は私といるときは、子供をあやすような丁寧語を崩さない。
無理に丁寧語にしてるなら、やめてもいいのよ、って言っても彼女は、
「これは私が好きでやってることです。気にしないでいいんですよ」
って言って戻さない。
それに、いつもの口調だとツバサが怯えますからね、だって。
最初に会った時をまだ引きずってる。
…でも、私も。
彼女のそんな丁寧語が嫌いじゃなかったから。
むしろ、どこか違和感があって、滑稽なところがすこし可笑しくて。
好きだったのかもしれない。
真姫「あ、ツバサ。もし余裕があるのならこれを―…」
…。
そんな他愛もない日常が。
永遠に続くものと、私は勘違いをしていた。
彼女は、いつか死ぬ。
それも、そう遠くない未来に。
その事実を受け入れるのは、
12歳の私にはすこし荷が重くて、
まだ20年くらいあるんだ、とか、
もしかしたら、良くなるかもしれない、とか
ありもしない希望に、なんの根拠もなくしがみついて、
その問題から目をそらし続けた。
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