過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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342: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2014/10/04(土) 18:57:20.73 ID:PIqQBp0eo
マキ「彼女が最近心ここにあらずで、どこか嬉しそうだったのは…」

マキ「長年患ってきた病気が完治することに対する喜びと…」

マキ「まんまを騙されているあなたたちに対する嘲りだった」

マキ「あの女の本性は、どうしようもないクズだったってわけよ」


そんなはず、ない。

彼女が…、あの真姫が、私たちを騙していただなんて。


ツバサ「そ、そうよ!本当にこのお金で治療を受けようと思ってるなんて、まだわからないじゃない!」

ツバサ「もしかしたら、なにか大金がいることが起きて、一時的に拝借しているだけかもしれないじゃない…!」

ツバサ「そ、それにっ…!この程度のお金なら、総帥である彼女が使用しても何ら問題は…!」


自分で言っていて、苦しい言い訳だと思った。

だけど、否定しなくては。

彼女の裏切りを、否定しないと。

私の今までが、否定されてしまう。


マキ「そうね、その程度なら…、問題はないでしょう」

ツバサ「ほら…、ね?」

マキ「でも、その程度の金じゃ、治療は受けられない」

マキ「治療には、もっと大量の額が必要よ」

ツバサ「そ、そうでしょ!?なら治療を受けるってことは…」

マキ「…もし、本当に治療を受けるのであれば」

マキ「また、金庫に盗みにくる可能性が高いわ」

ツバサ「え…」

マキ「たとえば、今日にでも」

マキ「その時に…、彼女にあって直接問いただせばいいじゃない」

マキ「それが、何よりの証拠になるわ」




今思えば。

色々と不自然なこともあったけど。

でもその時の私たちはパニックで頭が混乱していて。

細かいことに気が回らなくて。

絶望の道に続く扉のドアを。

自らの腕で開こうとすることにすら、気づいていなかった。


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