11: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:23:58.97 ID:rW7ib+xx0
「……みんな、何してるの?電気もつけずに」
カチッ、と音が鳴って周りが明るくなる。
するとみんな我に返ったように顔を上げ、入口の方を見た。
12: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:27:13.87 ID:rW7ib+xx0
「……要するに」
今度こそ我に返った私たちから事の経緯を聞くと、千早ちゃんは呆れ顔だった。
「春香が人気のある男子から告白されて、どう対応したらいいか真と萩原さんに相談していたら、なぜか全員ネガティブになったのね」
13: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:30:15.14 ID:rW7ib+xx0
「ないわよ、そんなの。第一、こんな無愛想な女を好きになる男性なんていないと思うのだけれど」
しかし、真の問いに対する彼女の回答は淡白なものだった。
さすが千早ちゃん。
14: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:33:37.99 ID:rW7ib+xx0
「ひ、秘密かなー……あはは……」
「ほえー……」
雪歩が今度は小鳥さんを羨望の眼差しで見ていた。
15: ◆WhB7dmm18Q
2014/09/07(日) 19:35:44.44 ID:rW7ib+xx0
「そ、それはね……」
ぎこちない動きで振り向く小鳥さんに、全員から期待の視線が集まった。
雪歩の目がいつにも増して輝いている。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/07(日) 19:38:13.18 ID:l1ha2ND4o
はよ
17: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:39:14.16 ID:rW7ib+xx0
「……さて、これで振り出しに戻ったわけだけれど」
「……小鳥さんに、申し訳ないことしちゃったね」
「きっと私がプレッシャーかけちゃったから……うぅ、私なんて穴掘って――」
18: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:42:58.92 ID:rW7ib+xx0
「? 春香?」
「え?」
「大丈夫?顔が赤いけど」
19: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:45:32.52 ID:rW7ib+xx0
「……でも、本当に引退するまで返事を待ってもらうわけにはいかないよね」
と言ったのは雪歩。
「そうね。春香がアイドルを引退するのかどうかもわからないし……」
20: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:48:15.36 ID:rW7ib+xx0
「とりあえず、その連絡先にメールでもしてみたらどうかしら」
「で、でも私、彼のことよく知らないし……」
「知らないからこそだよ。とにかく、相手のことをよく知ることから始めなきゃ」
21: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:50:18.86 ID:rW7ib+xx0
――――一緒に悩める友達がいる。
「いずれにせよ、この話はまた今度ね。みんな、そろそろレッスンの時間よ」
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