過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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19:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/09/10(水) 01:00:18.97 ID:/d9jCacp0

アルラ・プリエステス「ご健闘をお祈りします」

           「どうか、我々に勝利を……」

ルカ「ええ、任せて下さい!」


こうして僕は、セクトの森へと向かったのである―――







アリス「……ドアホめ、うまく丸め込まれおって」


アルラウネ達の目がなくなってから、アリスはようやく姿を現した。


ルカ「……別に、丸め込まれはしていないさ」

   「自分の意志で、アルラウネ達に力を貸そうと決めたんだよ」

アリス「ドアホめ……」

ルカ「なぁ、アリス」

   「魔王の力で、こんな争いを止めさせられないのか?」

アリス「プランセクトは先々代の魔王により、プリエステスとクィーン・ビーに分割統治が任された地」

    「その領主達が共に戦いを選択している以上、要請がなければ魔王の出る余地はないのだ」

ルカ「そこを、魔王の権力で強引に調停するとか……」

アリス「魔王とは、決して専制君主であるべきではない」

    「要請もないのに調停を行うなど、立派な内政干渉だと余は考える」

    「そして、頭ごなしの仲裁など何の意味もない」

    「その時は魔王の顔色を伺って矛を収めても、すぐに元の木阿弥だ」

    「両者が心から戦いを終わらせようとしない限り、外部の仲裁など意味を持たんのだ」

ルカ「だからって、放っておくっていうのか……?」

   「同じ魔物が、無益に争ってるんだぞ……?」

アリス「……放っておくしかなかろう、両者が争いを望むのなら」

    「世の中には、無配慮な和平が平和を破滅させる例もあるのだ」

ルカ「そう言われてもなぁ……」


アリスも、色々と面倒な立場である事は僕にも理解できる。

だが、こんな争いを放置しておくのも―――


アリス「……問答はここまでだ」

    「そろそろセクトの森近く―――」

ルカ「……どうしたんだ?」


アリスが驚倒な顔して森の一点を見つめていた。

その一点は―――森の木々が荒らされ、植物族や昆虫族の魔物達があちこちに倒れているのであった。

倒れている魔物達をよく見ると、体の一部が凍り付いていたり、焦げ付いていたりしていた。

その光景に、ただ黙って立ち尽くすしかなかった―――



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