過去ログ - 乃莉「女の子って何でできてる?」
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14: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 22:57:58.57 ID:9rokyjLW0
私はペンタブ選びを始めた。試し描き用のペンタブを使ってみる。
へえ、実際に使ってみると、結構描き心地は違うんだなあ。今まで私が使っていたのよりいいかも。
でも、ちょっと思ってたより反応遅いかな?いいやつはもっと速いかと思ってたけど。
なずなはしばらくはそんな私を見ていたけれど、そのうちに横でペンタブをいじり始めた。

以下略



15: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:02:33.83 ID:9rokyjLW0
なずな「あ、こういうのは?」


そういってなずながペンを走らせる。
なんだか懐かしいような、ハートの付いた相合傘のマーク。見るのは小学校以来かも。
以下略



16: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:03:32.96 ID:9rokyjLW0
慌てるなずなからペンを奪い取って、すべて消去を選択する。
他の雑多なラクガキと一緒に、一瞬で相合傘は消えて行った。
周りを見渡してみたけれど、近くには誰もいなかった。ほっとして胸をなでおろす。


以下略



17: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:05:19.75 ID:9rokyjLW0
乃莉「あ、もう1時近いね。お昼食べいこっか」

なずな「乃莉ちゃん、ペンタブ買わないの?」

乃莉「んー、もうちょっと考えようかな」
以下略



18: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:07:23.00 ID:9rokyjLW0
なずな「ねえ乃莉ちゃん、飲み物何にした?」

乃莉「これ?ジンジャーエールだけど」

乃莉「なずなはオレンジ?」
以下略



19: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:17:19.65 ID:9rokyjLW0
なずな「あっ」


なずなが小さく叫び声をあげた。
白いワンピースの袖がなずなのジュースに引っかかったのが見えた。
以下略



20: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:19:11.71 ID:9rokyjLW0
乃莉「大丈夫?ペーパーナプキン持ってくるから!」

なずな「う、うん」


以下略



21: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:22:09.17 ID:9rokyjLW0
なずな「乃莉ちゃん……」


なずなが小さくなっているのが見える。
口には出せないけど、そんな姿も可愛いと思ってしまう。
以下略



22: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:31:08.06 ID:9rokyjLW0
乃莉「なずな、どっか行きたいとこある?」

なずな「んー……」


以下略



23: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:36:12.22 ID:9rokyjLW0
なずな「乃莉ちゃん?」

乃莉「あ、いや、何でも……」


以下略



24: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:47:25.38 ID:9rokyjLW0
乃莉「……入ってみる?」

なずな「え、えと」

なずな「……うん」
以下略



25: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:48:05.32 ID:9rokyjLW0
乃莉「じゃ、ここでいっか」


適当なテーブルを選んで、椅子に腰かけた。向かいになずなが座る。
店員さんがメニューも持ってきた。お昼を食べたばかりだから、さすがにお菓子とかはなくていいかな。
以下略



26: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:49:31.89 ID:9rokyjLW0
話をしていたら、注文した紅茶が運ばれてきた。いい香りが辺りに立ち込める。
なずなが鮮やかなブルーに縁どられたティーカップにそっと口をつけた。
その姿に私は見とれてしまう。
絵になる、っていうのかな。お洒落なカフェと、なずなの女の子らしい仕草。
すてきななにもかも、っていうのはきっとこういうののことを言っているのだろうと思った。
以下略



27: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:51:53.59 ID:9rokyjLW0
なずな「……ねえ、乃莉ちゃん」

乃莉「なに?」

なずな「私……今日、乃莉ちゃんに迷惑かけてばっかりだったね」
以下略



28: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/08(月) 23:56:11.77 ID:9rokyjLW0
そう言われて、何と答えていいか分からなくなった。
どこが好きか?なんて聞かれても、全部としか答えようが無いような気がしたし、好きであることに理由なんてつけられないし。


乃莉「んー……私には、なずなにはいいところばっかりあるような気がするんだよね」
以下略



29: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/09(火) 00:02:44.38 ID:GYfnncqJ0
乃莉「ああ、そっか」


私は持っていなくて、なずなにはある色んな「素敵な何もかも」。
もしかしたら私は、それにちょっと憧れていたのかもしれない。
以下略



30: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/09(火) 00:05:04.04 ID:GYfnncqJ0
乃莉「……私、子犬の尻尾で良かったかも」

なずな「えっ?」


以下略



31: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/09/09(火) 00:07:23.42 ID:GYfnncqJ0
おわり


32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/09(火) 00:09:27.83 ID:r6+wy6kL0
おつ
ひだまりSSしかものりなず
中秋の名月に劣らず良いものであった大儀である


33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/09(火) 07:47:25.70 ID:zRVmThkd0



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/09(火) 23:01:57.34 ID:AcT5rh4+O
素晴らしい


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