12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 22:50:57.63 ID:rwKse1D30
ライブまでの日々はあっという間に過ぎて、季節は秋に移り変わる。
庭の木の葉が色付いて、少しずつ落ち始めたころに、私は765プロダクションのライブ会場に居た。
「……凄い人だな」
「ね、凄いでしょう……ほら!あれ、ポスターよ!」
大きく張り出されたポスターには、765プロのアイドル達が勢ぞろいしている。
妻が嬉しそうに、いつの間にか機種変更していたスマートフォンで写真を取っている。
ぼーっとその様子を眺めていると、また手を掴まれて引っ張り回される。
「そろそろ開場時間よ。まあ私達は関係者席だからあわてなくても良いかも知れないけど」
アリーナの通路を進んで行くと、全身真っ黄色の法被姿とすれ違った、その後ろを追いかけるのは、どうやらその法被姿の妻らしい。
「あなた、折角関係者席なのに」
「いーの!亜美と真美の晴れ舞台だ、アリーナで応援せずにどうする!」
「そんな事言って、チケットは?」
「んっふっふ……こんな事もあろうかと!既に確保済みなのだよ!止めてくれるな!」
法被を翻しながら、そのまま男は走り去った。
「あ、あの……双海さん?」
21Res/16.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。