過去ログ - 八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語はまちがっている」いろは「特別編ですよ、先輩!」
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779: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/20(月) 23:36:35.28 ID:+TUW3pCFo
いろは「そんなこと……ない……はず……」

これまで先輩と過ごしてきた日々を否定しようとする心の声を、必死で押し殺す。でも自信をもってそう言えるわけではない。

いろは「でも……」

たった一つの接続詞が口から漏れただけだ。ただその一言は私を後悔の沼に突き落とすのには十分すぎた。

いろは「どうして……」

どうしてあの関係で納得できなかったのだろう。

ただの先輩と後輩の関係、それだけでよかったはずなのに、私はそれ以上を求めてしまった。

今思うと本当にバカだ。あの先輩が応えてくれるわけがないのに。私なんかじゃダメだって、わかっていたのに。

先輩の求めた本物に、私がなれるわけないのに。

突き落とされた後悔の沼の中で、精一杯もがくも意味はなく、心はとどまることを知らずにひたすらその深淵に沈んでいく。

こんなことになるなら、こんな気持ちになるのなら――





――先輩に、出会わなければよかった。





眠りに落ちる寸前に私が口にしたのは、他の誰でもない今の私を否定する言葉だった。


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