5: ◆EWlGtrnu5g[saga]
2014/09/11(木) 17:30:05.76 ID:xtrvtJBuo
「飲むかい?」
僕は近くの自販機に売っていたホッとコーヒーを差し出す。
「すまないのう」
年寄り臭い喋り方をした少女は無表情で受け取った。
誰かと隣合うなんていつぶりだろうか。
「また聞くけど、危ないよ?」
「知っておるわ、そんなこと」
ふん、と鼻を鳴らして彼女はコーヒーを飲む。
その仕草だけは年相応のものだった。
「危ないからと言ってこの星を避けていたら勿体無いだろうに」
こんなにも綺麗なのじゃ
少女はそう言って短く華奢な腕を空へと伸ばす。
なにかに訴えかけるかのように
目を輝かせながら空を見続けていた。
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