過去ログ - 咲「染谷先輩のことが好きなんです」
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1: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 00:54:21.32 ID:OyAv2b9V0
昼休みの図書室

私は本棚に向かって本を手に取りながらそう口にした

そんな私のすぐ隣には、同じように本棚に向かって手を伸ばしていた染谷先輩が立っている

先輩は一冊の本を手にとりつつ、ゆっくりと私の方へと視線を向けてくる

まこ「突然何じゃ?」

咲「ごめんなさい。言うつもりはなかったんですが、つい零れてしまいました」

そう何でもないかのように謝罪の言葉を口にしながらも

私の心の鼓動は激しくなっていた

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2: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:00:35.51 ID:OyAv2b9V0
今言ったとおり、先輩への恋情は言うつもりなんて無かった

むしろ卒業するまで隠し通すつもりだった

けれど、たまたまはちあったこの図書室で
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/12(金) 01:01:50.16 ID:C6Zc28u9O
久しぶりの咲さんスレ期待!


4: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:05:43.37 ID:OyAv2b9V0
たしかに先輩と付き合えれば嬉しいが現実的には難しい

何たって同性同士だ

それに先輩は私のことなんて何とも思っていないだろう
以下略



5: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:10:32.03 ID:OyAv2b9V0
今、先輩は何と言った?

私と付き合う?

いやいや、ありえない。絶対にあり得ない
以下略



6: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:13:37.96 ID:OyAv2b9V0
そして、

まこ「今朝の占いコーナーで『後輩からの頼みごとを受け入れると吉』と言っていたんじゃ」

咲「はあ?」
以下略



7: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:17:17.88 ID:OyAv2b9V0
そんな先輩を呼びとめることもできず

私は呆然とその背中を見送ることしかできなかった

その姿が完全に見えなくなった頃
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/12(金) 01:18:20.97 ID:8I3pdOJuo
不人気ブスキャラ同士の誰得カプやめろや


9: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:21:34.22 ID:OyAv2b9V0
先輩をいつ好きになったのか

そう質問されたら自分はきっと答えに詰まってしまう

それは、床につまづいた際にさりげなく支えてくれた時か
以下略



10: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:23:46.69 ID:OyAv2b9V0
咲「一応は恋人同士にはなったんだし、これから先輩に私を好きになってもらえばいいんだよね」

そう決意を新たに私は拳を握った

が、現実はそう甘くはない
以下略



11: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:25:45.04 ID:OyAv2b9V0
部活の帰り道、意図せず私の隣に先輩が並んで歩いていて

しかも他の皆とは若干距離が空いている

チャンスだと思った私は、隣を歩く先輩に一度視線を向け
以下略



12: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:27:59.62 ID:OyAv2b9V0
まこ「なぜ手をつなぐ必要があるんじゃ?」

先輩のその言葉に、私は一気に心臓が冷えた気がした

さっきとは別の意味で、顔があげられない
以下略



13: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:30:17.69 ID:OyAv2b9V0
そしてまた別の日、今度は部の皆で昼食を取るための学食に入った時だった

食堂の中はまだ人はまばらで

先に食堂に来ていたのは先輩と和ちゃんだけだった
以下略



14: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:32:23.49 ID:OyAv2b9V0
さて、どっちの隣に座るべきか…と考えた場合

ここはやはり自分としては先輩の隣に座りたいと思った

けれど、
以下略



15: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:34:20.99 ID:OyAv2b9V0
まこ「どうしたんじゃ咲?座らんのか」

先輩がふと本から目を離してそう言う

私は少し考えた後、意を決して口を開く
以下略



16: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:38:18.07 ID:OyAv2b9V0
咲「…そうですね」

私はそう言うとそれ以上は何も言えず、和ちゃんが先ほど座っていた席の隣に座る

先輩は相変わらず本に視線を向けている
以下略



17: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:40:50.19 ID:OyAv2b9V0
あの図書室の告白から一週間が過ぎ、二週間が過ぎ……三週間目も過ぎた

それでも私と先輩の仲は前と変わることはない

先輩は依然と変わらず日々を過ごし、私だけが必死になって空回っている
以下略



18: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:42:42.37 ID:OyAv2b9V0
そんなことを考える時間が増え始めていた

そんなときだった

久「まこ、昨日うちにコレ忘れていったわよ」
以下略



19: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:44:47.50 ID:OyAv2b9V0
久「ええ、まことは休みの日にうちで話をすることが多いわね」

まこ「他にも部活のことで話し合うこととかあるからの」

優希「休みの日まで顔合わせるなんて仲いいじぇ」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/12(金) 01:45:48.47 ID:v2CBco9wO
>>8
あえて触れるならブス同士だってならお前に被害はないだろ、見るに耐えないとかなら見るな。


21: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2014/09/12(金) 01:47:24.58 ID:OyAv2b9V0
3週間前、私は昼休みの図書館で先輩に告白をした

その告白を先輩は受け入れて、建前上は恋人同士になった

そう、建前上なのだ
以下略



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