102: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/10/13(月) 23:27:24.11 ID:xRKE2vuiO
「ここまではいい」
提督が帽子のつばの右端をつまんだ。
その指先に震えはない。
しかし赤城は見逃さなかった。
間違いなくその指先には強い力が、そしてなにかしらの感情が込められている。
そう、ここまではいいのだ。
「赤城。空母棲鬼の行動と、その他諸点について、存念があるとのことだが」
「……はい」
「それは、今聞かなければならないことなのか?」
男の目つきは荒鷲のごとく獰猛で、鋭かった。
つい先日、大衆食堂でレンゲを差し出してきた男性と同一人物だと、にわかには信じ難かった。
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