35: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/15(月) 19:25:43.10 ID:sf6OOFz8O
店の主人からソフトクリームを一つ受け取って、赤城に差し出した。
芳醇なミルクの薫りが実に芳しい。
普段なら食欲を刺激されてもおかしくなかったが……
「提督はよろしいのですか?」
「ああ、甘い物は苦手でな」
嘘である。
本当は腹がいっぱいで口にする気になれないだけだ。
たった今、自分と同量かそれ以上の昼食を掻きこんだ赤城の前で、それを言ってしまうのは憚られた。
ただそれだけだった。
「そうですか。では失礼して」
「ゆっくり食べなさい」
「稚児ではないのですから、そのようにご心配なさらなくとも」
「はは……」
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