60: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:42:10.74 ID:f8PWe9ZjO
ミッドウェー島の真西まで来たところで艦隊が速度を緩めた。
同時に多数の索敵機が北へと飛び立っていく。
駆逐隊は先行して哨戒網を形成するのだろう。
ここから先の水域において会敵する可能性が、非常に高いということだ。
「MI島部隊に動きはありますか?」
「……ない。まったく、ない」
ただ一人、艦隊の東端に陣取る利根だけが、電探をフル稼働させながら真東を――ミッドウェー島の方角を睨みつけていた。
加賀の質問に対する彼女の表情は、実に訝しげなものであった。
「それは果たして、朗報と受け取ってもよいのですか?」
「そのはずじゃ。そのはずなのじゃが……なぜ動かぬ? 我らに気付いておらなんだか? いや、だったらどうして機動部隊は南下を始めた? 連携が取れておらんのか?」
「……機動部隊撃破前に挟撃を受ける可能性が生じたら、旗艦である私の判断にて即時撤退します。これは提督より事前のお指図を受けてのことです」
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