過去ログ - 赤城「なまえのないかいぶつ」
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59: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:40:56.49 ID:f8PWe9ZjO

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


掻き分けられた波濤が白んでは後方に消えていく。
海風が頬を流れて耳を掠める。
目指す空には雲一つない。
後背から照りつける強い日差しを、赤城は微塵も厭うことはなかった。

連合艦隊は可能な限りの速度で北進していた。

当初予定ではこの時間、艦隊はミッドウェー島に攻撃を行っているはずであった。
一時的に島の反撃能力を低下させてのち、反転して敵機動部隊との決戦に臨む。

事前に立案された作戦は、大まかにはこんなところだった。

しかし現在、艦隊はミッドウェー島防衛部隊の射程を避けるようにして、西に回り込みつつ北進を続けている。
詳細な説明は省かれたが、どうやら敵の主力機動部隊が事前の予想を覆して南下を開始したらしい。
それも「鬼」級の新型空母を擁する、極めて強力な部隊だ。

島を攻撃している最中に挟撃を受けることを、提督は強く懸念した。
前大戦の二の轍を踏むようなものだ。
当然、加賀を通して作戦目的の変更を通達してきた。

作戦目的とは即ち、敵空母機動部隊の確実な撃滅である。



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