過去ログ - 赤城「なまえのないかいぶつ」
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79: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/26(金) 23:32:19.05 ID:fTpXk5n+O

規格外、そう言う他にない。
装甲、耐久に加えて、敏捷性も尋常なものではなかった。
先ほどはこちらの攻撃を避ける素振りも見せなかったが、その気になれば極めて高い回避性能を発揮するだろう。

あれでもしも正常な判断力を有していたら、もしも随伴艦を伴っていたら。
そう思うと肌に粟が生じる。

間違いなく、赤城が今まで出会ってきた中で最強の敵だった。

さりとてこのまま指をくわえているわけにもいかない。
赤城は弓を渾身の力で引き絞り、憎き深海よりの使者に狙いを定めた。


「第二次攻撃隊、発艦はじ……」

「待って赤城さん! 前衛と敵の距離が近すぎる! このままだと誤爆するわ!」


蒼龍に利き腕を掴まれて制止された。
忸怩たる思いで赤城は弓を下ろす。
見れば戦艦勢も同じ結論に達した様子だ。

数の上では圧倒しているというのに、決定打を加えられない。
歯痒さと無力さとが、胸の奥できりきり渦を巻いた。



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