80: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/26(金) 23:33:30.59 ID:fTpXk5n+O
しかし戦局は待ってはくれない。
焦りを押し殺したように声を張り上げたのは利根だった。
「加賀! MI島の連中が動き始めたぞ!」
「っ……到達までの猶予は?」
「観測機が戻るまでの時間を省いて……一刻。それ以上は保証できん!」
一秒か、二秒だったか。
加賀が目を伏せ思索に入った。
そうしている間にも水雷戦隊と空母棲鬼の間では激闘が繰り広げられている。
不意を突かれた秋雲以降、幸いにも大破艦は出ていない。
だが赤城から見れば時間の問題だった。
時間。
そう、時間がない。
敵の随伴艦隊に合流されるのも、MI島部隊に側面を突かれるのも、いずれにせよ時間の問題だ。
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